混沌
何もかも入り混じって自分でも整理ができなくて、行き場がなくて、答えもない。
空洞になってしまえば楽になれるのかな。
彼に「別れよう。もう無理だ。辛いよ。」と言われた時の痛みは今でも覚えている。
好きな人にこんなことを言わせてしまった自分が情けなくて、遣る瀬無くて、一緒にいれるために頑張ろうと何度も思ったはずだったんだけどな、どこから間違ったんだろうって過去を悔やんだりもして。
原因は色々あったけど、無意識にお互い大事なことはなにも話せずにいたことが大きかったんだと思う。
それでも一緒に過ごしてきた4年半は嘘なんかじゃなかった。間違いなく幸せだった。大事な時間だった。愛しさしかなかったんだよ。
別れているのに会ったり手を繋いだりキスをしたり、はたから見たら可笑しい関係だ。
そんなことは当人が一番よく分かっているし、そう思われることも知っている。
お互い見て見ぬ振り。大事なことは言い出さない。
これじゃあ恋人同士のときと同じなのに。
彼のことが好きなのに好きって言わないように我慢しているのも可笑しいし、彼にあたしを好きでいてくれてる?って聞くのを躊躇しているのも可笑しいし。
このまま付き合っていてもずっと一緒にはいられないと思ったから離れたのに、まだまだまだ気持ちは彼に向いていて。
もう好きなのか、情なのか、過去に縋り付いているだけなのか、自分でも分かんない。
でも寂しさで彼を思っているんじゃない。誤魔化したくなんかない。
彼が好きになった女の子を抱き寄せるのを想像するだけで心が痛い。
抱きしめてくれたときの安心感が、違う誰かのものになるのが辛い。
そんなことを言う資格がないことはわかっているよ。
みんな、失恋をどう乗り越えられるの?
自分の人生はまだ続くんだから、生きていく限りは違う誰かとまた恋愛することもあるんだと分かっている。
だって、これまでもそうだったし。
それでもこんなに胸が痛くて、悲しくて、眠る前は切なくて、毎日泣いてしまうほど誰かに焦がれることなんて今まで無かったから。
早くこの苦しさから逃れたいとは思うけど、彼を忘れることがめちゃくちゃ怖い。
嫌だな、もう。
明日も目を腫らして仕事に行くのが億劫だな。
毎日目が重くて眠くて、どうしようもない。
もうすぐ春がくるんだから、あったかい気持ちになれるように準備しなくちゃなあ。
家族のこと
今年は日記を書く癖を身に付けたいと思っているけど、一日のスピードが尋常じゃなくて気づけば二月も終わるね。
冬は好きだけど寒いのは飽きたな。春は苦手だけどあったかいのは好きだな。
いつもチグハグだ、それが自分らしさだ。
あたしは環境コンプレックスの塊だと思う。
中学に入るぐらいから父は家に籠るようになって、母は夜中まで働きに出るようになって
何だかおかしいかもしれないと思い始めていたけど、思春期のあたしからしたら親の存在は絶対的な存在で、否定の言葉は許されない気がしていた。
友達からも、「お父さんとお母さんはなんの仕事してるの?」と聞かれるたびにただただ笑って誤魔化していた。
その状態が続いて何とか高校は入学したけど、もちろん自分の部屋なんてなかったし、兄はどうしようもないクズになって、親からもあたしからもお金を盗むことは日常茶飯事で。
高校の時に稼げるバイト代なんてたかが知れてるのに、必死に働いたお金を当たり前のように盗られるなんて、ましてやそれが家族だなんて、こんなしょうもない事実があってたまるかよ、なんて思ってた。
だから兄のことは未だに好きじゃない。興味もない。好きに生きて好きに死んでくれ、の感情しか湧かない。
結局あたしは高校を辞めて、ほぼ毎日働いていたけどその頃から親との亀裂がすごかった。
母も毎日暗い顔をしては「死にたい」と繰り返していたし、父からは「お前はほんとうにイライラさせる存在だ」と暴言を吐かれていた。
あたしが一体何をしたんだ、作りたくて作った子じゃないなら何で産んだんだ、親戚と会うたびにまともな家庭だとあたしに嘘をつかせるんだ、お母さんは何だってそんな毎日辛い顔をするんだ、クズな兄と比べてはあんたは一人でも大丈夫だよねなんて言わないでよ、あたしだって感情があるのに、思ってること山ほどあるのに、我慢なんて本当はしたくないのに
とりとめない感情を持ってたこと、今でも覚えている。
心の隅っこにはいつだってあって思い出すだけでめちゃくちゃ泣けるのよ、未だに。
自分が一番不幸だと本気で思っていたし、ボロボロだったから他人のことなんて見えてなかった。考えようなんて微塵も思わなかった。
10年経った今ではあたしよりも苦しんでる人や辛い人が世界中にはたくさんいることを知っている。
知っているけど、もし親友や大好きな子が悲しんでたら「ほかにもっと辛い思いしてる人はたくさんいるよ」なんて、愚かなことは言えない。
家族のことが大切で仲良しな人達もたくさんいることは知っている。
大事にしている人を見ると幸せな気持ちになる、これは嘘なんかじゃない。
そのうしろで、勝手に劣等感に押しつぶされる自分がいることも本当で。
生きるうえで、あたしはあたしを一番誰よりも肯定しているけど、これだけは自責の念が消えない。
父も母も基本は好きだけど、死んだらもちろん泣くだろうし悲しむんだろうけど、家族なのかと問われたら頷けない。
血が繋がっている感覚もなければ、一番遠い他人のようにも思えてくる。
その考えこそが間違いだと思ってしまう。
自分が気持ち悪い人間になってしまう。
自分のせいにもできない、他人のせいにもしたくない、はっきりと言葉にできない感情がついてくる。
孤独とはこういうことを言うんじゃないのか、そんなことさえ思う。
自分の気持ちを外に出すことで、本音を言うことで、誰かしら傷付けることは分かっているのに。
傷付けたい訳じゃない、そんな訳ないじゃない。
着地点が見えない気持ちに殺される感覚、だれかに分かってほしい。なんてね。
ただ自分の話がしたかった夜です。
あたしの心に神様はいるのかなあ、
ほんの一握りのささやかな望みだけで生きていけるのに。
みんなも、あたしも、幸せに生きようね。
抱負は決まっていないけど
明けましたね、2019年。
歳を重ねるごとに一年ってあっという間だなあ、とつくづく思う。
ちゃんと一日を噛み締めて日々過ごしたいと思っているはずなのに、記憶はどうにも早く繰り返しちゃうなあ。
2018年は、泣いてばかりいた。本当に。
二月頃に同棲していた彼に別れようと言われ、やり直したいと思いながら同棲を続けていた生活は本当に苦しかった。
しばらくして彼からもやり直したいと言われていたけど、その時あたしは気持ちの整理がつき始めてた頃だったし、やっぱり人生も恋愛も選択もタイミングが全てなのかな、と思ったりした。
五年も隣に寄り添ってくれた人と離れるということは、とても耐え難い事だと思った。
未だに答えは見つかっていないし、離れて見えることなんて何1つ分かっちゃいない。
それでもあたしは自分の選択を大事にしたいと思ったから、今こうして新しい生活を送っている。
その他にも色々とあって、自分の気持ちを犠牲にして我慢することばかりだった。
人に流された方が簡単に生きられるなあ、と思っていたけど、自分の荷物が増えるだけだった。
そしてそんな自分のことを今いち好きになれなくて、つまんない人間だなあと薄ら笑いしてしまうほどだった。
好きな人達には見返りなんて求めてないと思っていたけどさ、実際そんな事はなくて、やっぱり大事にされたいし報酬がなければ信じられなくなってしまうな。
結局自分が一番可愛いんだよ、なんてそんな事相手に思いたくなかったのに、そう思わざるを得ないことになってしまったから。
薄い境界線をはることで、関係性が保てるなら、同じ程の愛を分け与えられるなら、もうそれだけでいいです。
相手に期待しないってことではなくて、それが人間なんだってことです。
同じ人間同士だから、そういうものなんです。
だから、今年はとことん自分のご褒美を作ることを目標に決めました。
ケーキをたくさん食べたいし、知らない土地に行きたいし、ライブも回りたいし、好きなものだらけで埋め尽くしたい。
そのためには、地に足をつけなきゃいけないから、仕事も今まで通りほどほどに頑張るし、貯金もできる範囲でしたい。
長くて一年、引っ越しするまでの期間。
一人暮らしは、あたしの性格に合ってるんだということが今更ながら分かったので。
初詣も行って、おみくじも引いてきた。
珍しく大吉だったからびっくりだったの、帰りにお気に入りのピアス落としたけどね。
神様に「調子にのるなよ」って忠告してもらったんだと思うことにした。
人生なんて、思い通りに行くようにどれだけ自分を誘導できるかでしょう?
いくつか道があったとして、正解ではない方を渡ったことで後悔したことも沢山あるけど、そこからまた違う道を作るのも自分しかできないことで、その先に正解があったことも沢山あった、そうやって今まで生きてきたし、生きてこれたのよ。
とりあえずは、今年もあたしとあたしの大事な人達が健康に過ごせますように。
新しい一年、愛を込めて祈ります。